ビタミンAについて
こんにちは、スタッフ小俣です。
突然ですが、スーパーやコンビニで「一日分の野菜が摂れる」「ビタミンが豊富」などのパッケージを目にしたことはありませんか? なんとなく体に良さそうというイメージがありますよね。
ビタミンは何種類あって、身体の中ではどんな働きをしているのか? 知らない方がほとんどだと思います。(私も接骨の専門学校に入る前は、そのうちのひとりでした…)
健康維持のために、知っておいた方が良い情報なので、ぜひ最後までお読みくださいね。
ビタミンの種類は13種類あるのですが、まず今回は「ビタミンA」についてお話します。
ビタミンAはどんな栄養素?
目の健康を保つ
・暗いところで目が慣れて物を見ることができる(暗順応)
・眼球周りの粘膜が常に潤った状態を保ち、目を乾燥(ドライアイ)から守る働き
免疫力を高める
・鼻やのど、腸や肺などの粘膜を強化し、風邪やウイルス感染を予防する働き。
・ガン予防にも期待されています。
美容効果
・皮膚の新陳代謝をあげて細胞を活性化、皮膚や爪、髪の毛など潤いのあるイキイキとした状態に保つ働き。
ビタミンAの摂取におすすめの食材
鶏レバー / 豚レバー / あんきも
うなぎ / 牛レバー / ニンジン / のり
注意すべき点
ビタミンAが不足すると
ビタミンAの欠乏症で代表的なのは「夜盲症(やもうしょう)」です。
俗称として「鳥目」と言われたりもします。
これは、夕暮れ時や薄暗い場所などで視力が低下して、周囲が見えにくくなる症状。
健康な方でも「明るいところから急に暗い場所に行くと、目が慣れてくるまでの少しの間、周囲の物が見えなくなる」という事は誰でも経験したことがあるかと思います。 夜盲症の場合、薄暗いところで周囲物もが見えない状態が、長時間続いてしまう。と言えばイメージしやすいと思います。
夜盲症以外にも「皮膚・粘膜の乾燥」「眼球乾燥」「発育不全」「下痢」などの症状が出る場合もあります。
ビタミンAは過剰症にも注意!
ビタミンAは油に溶けやすいビタミン(脂溶性ビタミン)なので体に蓄積しやすいため、とりすぎ(過剰症)にも注意が必要です。
過剰症の症状としては、「頭痛」「眩暈(めまい)」「吐き気」「食欲不振」「肝臓への悪影響」「妊婦さんの場合、胎児への悪影響」など。
食材としては特に【鶏レバー】【豚レバー】は要注意です。
一般的に推奨されているビタミンAの1日の摂取量は成人の男性で850~900㎍、成人の女性で650~700㎍。
1日の摂取耐容上限量2700㎍なのですが、
焼き鳥1本を約30gとして計算すると・・・
鶏レバー1本あたり 4200㎍
豚レバー1本あたり 3900㎍
かなりの多い量のビタミンAが含まれています。
鶏レバー串、豚レバー串は、1本食べるだけで1日の摂取耐容上限量2700㎍をオーバーしてしまいます。
レバーが好きな人でも、「一度に多く召し上がらない」「一度食べたら、数日は食べるのを控える」などの工夫をしてください。
最後に
ビタミンAは油に溶けやすいビタミンなので、食材を生で摂るより、油で炒めて食べた方が効率良くビタミンA摂取することができます。
例えば・・・ にんじん50g
生で食べてもビタミンAは360μg摂取できるのですが、油で炒めて食べることで500μgにまで 摂取量を増加させることができます。
ひと工夫するだけで効率よく摂取することができます。
適切にビタミンの摂取ができるように、食生活を見直ししてみましょう。
- 八王子・みどり堂整骨院
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