日常動作での負担「お風呂の掃除」編
![]() |
お風呂掃除って、意外と全身運動。 しゃがんでゴシゴシ、手を伸ばしてキュッキュッ――気づけば、まるで床と壁との格闘技です。 実はお風呂掃除では、背中・肩・腕・足と、さまざまな筋肉がしっかり酷使されています。 特に、姿勢を支える筋肉や、細かい動きをコントロールする筋肉たちは、“ブラック労働”状態でフル稼働しているのです…。 そこで今回は、みどり堂整骨院のプロの視点とAI解析をもとに、お風呂掃除でとくに負担がかかる筋肉TOP10をランキング形式で発表! さらに、それぞれの筋肉にあわせたセルフケア方法もご紹介します。 |
![]() |
![]() |
STEP-1 足を肩幅に開いて立ち、ストレッチの準備姿勢をとります。 肩の力を脱力して、リラックスした状態からスタートしましょう。
|
![]() |
STEP-2 前屈しながら、上半身を左にねじり、右手を左足に向けて伸ばします。 背中〜腰〜太ももにかけてじわっと伸びを感じましょう。
|
![]() |
STEP-3 上半身を起こして軽く反らせながら、からだを右にねじり、右手を上方やや後ろへ伸ばします。 体の前面が心地よく伸びていればOK。
ステップ2と3の動きを、呼吸を止めずにゆっくり3〜5回くり返しましょう。 終わったらステップ1に戻り、反対側(今度は左手を右足へ)も同じように行います。 左右バランスよく、無理のない範囲で気持ちよく行うのがコツです。 |
※ 注意事項 無理せずに自分のからだにあった強度(痛みを感じない程度)で行うようにしてください。 痛みや違和感を感じたら中止してください。 |
![]() |
![]() |
STEP-1 バランスをとるために、壁やイスなど安定したものに手を添えて立ちます。 転倒しないよう、安全な環境で行いましょう。
|
![]() |
STEP-2 右ひざを曲げて、右足首を持ちます。 かかとをお尻に近づけながら、太ももの前側が軽く伸びてくるのを感じましょう。
|
![]() |
STEP-3 太ももの前側に伸びを感じるところまで、ひざを後ろに引きます。 無理なく、気持ちよく伸ばすのがポイントです。 5〜10秒ほどキープしましょう。
※ 注意事項 痛みを感じる場合は無理をせず、中止してください。 無理のない範囲で行いましょう。 |
![]() |
🔍 ここから先は、筋肉の専門的(マニアック)な解説になります。 「筋肉に関して、詳しく知りたい方」「筋肉マニアの方」「勇気のある方」は、このまま読み進めてください。 一般の方は、以下のリンクからメニューページへお戻り(退避)いただけます。 |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() |
この筋肉負担ランキングは、みどり堂整骨院が独自に収集・分析したデータをもとに、人工知能(AI)によってお風呂掃除中の動作における筋肉への負担を理論的に算出したものです。 しゃがむ・伸びる・こするなど、掃除に伴うさまざまな動作を分析し、筋肉ごとの負担度を数値化しています。ただし、掃除の頻度や方法、使用する道具の違い(たとえば柄の長いブラシやスクイージーなど)、個々の体格(身長・筋肉量・柔軟性)や姿勢のクセなどにより、実際の筋肉の使われ方や負担の程度には個人差があります。このランキングは、あくまでセルフケアの参考情報としてご活用ください。 実際の疲労感や違和感に応じて、ご自身の体に無理のないケアを心がけていただくことが大切です。なお、ランキングの順位や数値は、医学的・科学的に精密な測定を行ったものではありません。 掃除後に痛みや違和感を強く感じた場合は、無理をせず、早めに専門家へご相談されることをおすすめします。 |
![]() |
![]() |
第1位 脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん) ≪負担度:★★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「前かがみ姿勢で、背中がずーっと働きっぱなし」 お風呂掃除で一番がんばっている筋肉、それが「脊柱起立筋群」です。 浴槽の中でしゃがみ込んで、前かがみになって壁をこすったり…ってよくある体勢ですよね。 しかも、お風呂掃除って「動きながら支える」ことが多いんですよね。 気づかないうちに負担がたまりやすく、掃除が終わる頃には「背中が張ってる…」「なんか腰が重い…」なんてことに。 この筋肉は、同じ姿勢が長く続くとこわばりやすいタイプ。 がんばり屋の背中を、たまには休ませてあげてくださいね。 |
![]() |
![]() |
第2位 大腿四頭筋(だいたいしとうきん) ≪負担度:★★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「しゃがんだまま耐え続ける、太もも前側のがんばり屋」 お風呂掃除中、床や浴槽の底をゴシゴシ…という場面で活躍しているのが、太ももの前にある「大腿四頭筋」です。 スクワットの時に「うわ、太ももにくる!」となるあの筋肉。 実はこの状態って、太ももの前側で体重を支えながらバランスも取っているという、なかなかハードな仕事ぶり。 この筋肉は強い分、がんばりすぎるとガチガチに張ってしまいがち。 重たい体を支えながら、黙々と働く太もも前面の筋肉たち。 |
![]() |
![]() |
第3位 僧帽筋(そうぼうきん) ≪負担度:★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「腕を伸ばすと肩まわりがガチガチに」 第3位にランクインしたのは、肩こりの常連メンバー、「僧帽筋」です。 たとえば、浴槽の奥や壁をゴシゴシこするような場面では、腕を前に突き出したり高く上げた状態をキープすることが多いですよね。すると、肩甲骨まわりの安定を保とうとして、知らないうちに僧帽筋がググッと働き続けてしまいます。 さらに、手に力が入ると、つい肩にもギュッと力が入りがち。 僧帽筋がこり固まると、肩や首が重だるくなるだけでなく、頭痛の原因にもなるので注意が必要です。 「ちょっと力みすぎてないかな?」と、自分の肩まわりを意識してみるだけでも違いますよ。 |
![]() |
![]() |
第4位 上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん) ≪負担度:★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「押しながら擦る動きで負担がかかる」 第4位は、二の腕の後ろ側にある「上腕三頭筋」。 腕を前に伸ばしたり、物を押したりする動きでも活躍するため、 浴槽の底をこすったり、浴室の壁を磨いたりするとき、 さらに、シャワーを持ってあちこち流したり、 ときどき腕をだら〜んと下ろしたり、 がんばる二の腕にも、合間の“ひと息”を忘れずに。 |
![]() |
![]() |
第5位 前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん) ≪負担度:★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「握ってこすって、前腕がパンパンに」 前腕屈筋群は、肘から手首まで、前腕の内側にある筋肉の集まりです。 お風呂掃除って、スポンジやブラシをギュッと握ってゴシゴシこすったり、シャワーヘッドを引き寄せて動かしたり…そんな動きが多いですよね。 とくに、汚れが気になる場所を力を入れて磨いたり、細かいスキマを丁寧にこすったりすると、負担もどんどん大きくなってきます。 疲れがたまってくると、「ペットボトルのフタが開けづらい」「お箸が持ちにくい」なんて、日常のちょっとした動きにも影響してくることがあります。 あまり目立たない筋肉かもしれませんが、よく働いてくれているぶん、ちゃんとケアしてあげたいところ。 |
![]() |
![]() |
第6位 三角筋(さんかくきん) ≪負担度:★★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「腕を上げて作業、肩まわりがジワジワ…!」 三角筋は、肩の丸みを形づくっている大きな筋肉で、前部・中部・後部の3つの線維からできています。 お風呂掃除では、高い位置の壁をこすったり、シャワーを上の方からかけたりと、腕を肩より上に上げたままの作業が意外と多いですよね。 「ちょっと拭いただけなのに、肩がダル重い…」 じっと固定した状態で力を入れ続ける“アイソメトリック”な負荷がかかるため、見た目以上に疲れやすいのもこの筋肉の特徴。 掃除のあとは、がんばってくれた三角筋に、感謝のストレッチを忘れずに。 |
![]() |
![]() |
第7位 下腿三頭筋(かたいさんとうきん) ≪負担度:★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「しゃがんで、踏ん張って、ふくらはぎズーン」 ふくらはぎにある「下腿三頭筋」は、腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋という2つの筋肉の総称です。 お風呂掃除って、低いところをゴシゴシするためにしゃがんだり、 しゃがむ動きではヒラメ筋に、つま先立ちでの作業では腓腹筋にと、 掃除が終わるころには、「ふくらはぎが重だるい…」「足がつりそう…」なんてことも。 そんなときは、床などに横になり、足を心臓より高い位置に上げて、つま先をゆっくり上下させる体操がおすすめです。 がんばり屋のふくらはぎ、どうかお手入れを忘れずに。 |
![]() |
![]() |
第8位 ハムストリングス(はむすとりんぐす) ≪負担度:★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「しゃがんで作業、太もも裏がじわじわ疲労」 太ももの裏側にある「ハムストリングス」は、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)・半腱様筋(はんけんようきん)・半膜様筋(はんまくようきん)という3つの筋肉の総称です。 お風呂掃除では、しゃがみ込んでの作業や中腰姿勢が多くなりがち。 掃除後に立ち上がったとき、「あれ、太もも裏がつっぱる…?」なんて違和感を覚えたら、それはハムストリングスからのサインかもしれません。 疲労を感じたときは、立ったまま前屈して太もも裏をやさしく伸ばすストレッチや、仰向けになって片脚ずつ抱えるストレッチなどが効果的。 |
![]() |
![]() |
第9位 腰方形筋(ようほうけいきん) ≪負担度:★★★≫ お風呂掃除での主な負担:「体を横に傾ける姿勢で、腰の奥がジワジワ…」 腰の奥、背骨と骨盤のあいだにある「腰方形筋」。 お風呂掃除では、浴槽の奥に手を伸ばしたり、体をねじったりといった動作が多くなりますよね。 とくに、片側に体を傾けたままの姿勢が長く続くと、腰の片側だけが固まったように重だるく感じることも。 疲れがたまりやすい場所なので、掃除のあとには体を左右にゆっくり倒すストレッチや、椅子に座って上半身を丸めるような動きで、腰の奥をゆるめてあげるとスッキリします。 「最近、腰の奥がなんか重いな…」と思ったら、腰方形筋が疲れてるサインかもしれませんよ。 |
![]() |
![]() |
第10位 前鋸筋(ぜんきょきん) ≪負担度:★★≫ お風呂掃除での主な負担:「腕を前に出し続けると、脇の奥が重だるく」 脇の下あたり、肋骨から肩甲骨に向かって伸びているのが「前鋸筋(ぜんきょきん)」です。 お風呂掃除では、壁や浴槽を手を前に伸ばしてこすったり、高い場所を掃除したりすることが多くなりますよね。 しかも前鋸筋は、他の筋肉に隠れるような位置にあるので、疲れていても気づかれにくく、知らず知らずのうちに疲労がたまってしまいがちです。 セルフケアとしては、腕を大きく回したり、肩甲骨を寄せたり開いたりするような軽い体操やストレッチが効果的。 無理のない範囲で、気持ちよく伸びる感覚を大切にしてみてくださいね。 |
![]() |
ちょこっとアドバイス ピカピカのお風呂を見ると、なんだか気分もスッキリ爽快。 ●作業前に準備体操! いきなり作業を始めずに、まずは体に「これから使うよ~」と合図を。 ●しゃがみっぱなしは、筋肉泣かせ! 浴槽をゴシゴシ、排水口まわりをカリカリ…。 ●道具は“体を守る味方” 床に手をついて磨くと、手首や肩に思わぬ負担が…。 ●水まわり=冷えエリア! お風呂掃除中は、意外と体が冷えがち。 お風呂はピカピカ、でもあなたの体はクタクタ…なんてことにならないように。 |
![]() | ![]() | ![]() |
- 八王子・みどり堂整骨院
- » 日常のストレッチ・体操 » 日常動作での負担「お風呂の掃除」編