日常動作での負担「草むしり」編
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草むしりは、一見シンプルな作業に思えますが、実は驚くほど全身の筋肉を使う動きです。しゃがんだり、前かがみになったり、草を引き抜いたりと、普段あまり使わない筋肉にまで負担がかかっています。 特に、太もも・腰・背中・腕まわりの筋肉たちは、長時間同じ姿勢を保ったり、不安定な体勢でバランスをとったりしながら、まさに総動員で働いています。その結果、草むしりの後に「腰がつらい…」「太ももがパンパン…」と感じる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、みどり堂整骨院独自の観察とAI解析をもとに、「草むしり中に負担のかかる筋肉ランキング」を作成しました。 |
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壁から少し離れて立ち、左手は安定した場所に添えて体勢を整えます。 転倒を防ぐため、しっかりとバランスを取りましょう。
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右足を後ろに引き、右足のつま先を壁に近づけます。 左足に重心をのせて立ち、足元が安定するよう意識しましょう。
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右手を壁に近づけて伸ばし、右肩~背中~腰~太ももにかけて伸びを感じます。 この姿勢を5秒ほどキープしてから、ゆるめる動きを2〜3回繰り返しましょう。 草むしり前の準備運動として行うことで、体への負担やケガの予防にもつながります。 右側が終わったら、同様に左側も行いましょう。
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※注意事項 痛みを感じた場合は無理せず中止してください。 ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲でゆっくり行いましょう。 |
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肩の力を抜いて、リラックスして座ります。 タイヤ付きの椅子は避け、安定した椅子やベッドなどで行いましょう。
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首・肩・腰の力をできるだけ抜き、上半身を前に倒します。 呼吸を止めず、自然なリズムで続けましょう。
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頭の後ろで手を組み、腕の重さを使って前屈を少し深めます。 写真の赤く示した部分がじんわり伸びていればOKです。 そのまま10秒キープし、呼吸は自然に続けてください。
※ 注意事項 痛みを感じる場合は無理をせず、中止してください。 自分のペースで、無理のない範囲で行いましょう。 |
🔍 ここから先は、筋肉の専門的な解説になります。 詳しく知りたい方はこのまま読み進めてください。 一般的な情報をご覧になりたい方は、以下のリンクからメニューページへお戻りいただけます。 |
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この筋肉負担ランキングは、みどり堂整骨院が独自に観察・分析したデータをもとに、人工知能(AI)によって草むしり動作における筋肉の負担を理論的に算出したものです。 ただし、草むしりの作業時間や作業姿勢、地面の状態、道具の有無、体格(身長・体重・筋肉量)などによって、筋肉の使われ方や負担の程度には大きな差が出る場合があります。 ここに示した順位や数値は、あくまで一つの参考情報としてご覧ください。ご自身の体調や感覚に応じて、無理のないセルフケアを心がけることをおすすめします。 なお、このランキングは医学的・科学的に精密な測定を行ったものではなく、個人差があることを前提とした目安です。作業後に違和感や痛みがある場合は、専門家への相談をご検討ください。 |
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第1位:大腿四頭筋(だいたいしとうきん) ≪負担度:★★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」は、太ももの前側にある大きな筋肉で、名前のとおり、4つの筋肉が集まってできています。 草むしり中って、地面に近づくために中腰やしゃがんだ姿勢が多くなりますよね。 とくに、長時間の草むしりのあとに「太ももがパンパン…」「しゃがむのがツラい…」という感覚があるなら、まさにこの筋肉が頑張りすぎていたサイン。 ときどき足をのばしたり、立ち上がって軽くストレッチをするだけでも、筋肉の疲れが和らぎますよ。
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第2位:脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん) ≪負担度:★★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)」は、棘筋・最長筋・腸肋筋の3つをまとめた名前で、背骨のすぐわきに沿ってズラリと並ぶ、姿勢キープのプロフェッショナル。背中から腰まで、まさに“体幹の支柱”といえる存在です。 草むしりって、どうしても前かがみや中腰の姿勢が続きますよね。 しかも、しゃがんでるあいだも、立ち上がるときも、ほぼ常に働きっぱなし。 ときどき背すじを伸ばしたり、腕をぐーんと上に伸ばしてリフレッシュ。 |
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第3位:梨状筋(りじょうきん) ≪負担度:★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「梨状筋(りじょうきん)」は、お尻の奥の方にひっそりとある、小さめの筋肉。でもこの筋肉、実は“骨盤の安定”という大事なポジションを担っています。 草むしりって、しゃがんだり中腰になったりと、下半身にグッと力が入る動きが多いですよね。そんなとき、骨盤と股関節のつながりを支えてくれているのが、この梨状筋です。 でも、長時間しゃがみっぱなしだったり、左右に体をひねったりする作業が続くと、梨状筋にじわじわと負担が…。 「なんかお尻の奥がダルいなぁ…」そんなときは、梨状筋ががんばりすぎてるサインかもしれません。 |
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第4位:板状筋(ばんじょうきん) ≪負担度:★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「板状筋(ばんじょうきん)」は、首から背中の上部にかけてある深層の筋肉。とくに“頭を支える”ことにかけては、ベテラン選手です。 草むしりのときって、つい長時間、うつむいたままになりますよね。 作業後に「首の後ろがじーんと重だるい…」なんてときは、この筋肉が踏ん張っていた証拠かもしれません。 ときどき首をゆっくり後ろに倒したり、左右に回して深呼吸。
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第5位:大殿筋(だいでんきん) ≪負担度:★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「大殿筋(だいでんきん)」は、お尻の大部分を占める、とても大きな筋肉。歩く・立ち上がる・しゃがむなど、日常のいろいろな動きを陰で支えてくれる、頼れる存在です。 草むしりでは、しゃがむ・立ち上がる・ちょっと移動する…を何度も繰り返しますよね。 作業後に「太ももより、お尻のほうがだるいかも…」と感じたら、それは大殿筋がしっかり頑張ってくれた証拠かもしれません。 ときどき立ち上がってお尻の筋肉をキュッと締めたり、足を前後に振って血流を促してあげましょう。 |
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第6位:上腕二頭筋(じょうわんにとうきん) ≪負担度:★★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)」は、いわゆる“力こぶ”の部分。ひじを曲げたり、ものを引き寄せたりするときに活躍する、腕の代表選手です。 草をつかんで引っぱったり、抜いた草をまとめて持ち上げたり… 草むしりの後に「腕がパンパン…」なんて感じるときは、この筋肉に負荷がかかっていたサインかもしれません。 作業の合間には、腕をダラーンと脱力して、軽くぶらぶら振ってリフレッシュ。 |
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第7位:僧帽筋(そうぼうきん) ≪負担度:★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「僧帽筋(そうぼうきん)」は、首の後ろから肩、背中の上のほうにかけて広がっている、大きめの筋肉です。肩甲骨の動きを支えたり、首すじや背中の上側を安定させたりと、姿勢をキープするうえでも欠かせない存在なんです。 草むしり中って、つい長くうつむいたまま作業しがちですよね。しかも、腕を前に出したままの姿勢が続いたりして、じわじわ肩まわりに負担がかかってきます。 作業が終わったあと、「首すじから肩にかけてズーンと重い…」なんて感じたら、それは僧帽筋ががんばっていたサインかもしれません。 途中でいったん手を止めて、肩をすくめてストンと落としたり、首をゆっくり回したりして深呼吸。 |
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第8位:下腿三頭筋(かたいさんとうきん) ≪負担度:★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」は、ふくらはぎにある「腓腹筋(ひふくきん)」と「ヒラメ筋」を合わせた呼び方。内側と外側の腓腹筋、そしてその奥にあるヒラメ筋、この3つで構成されています。 草むしりって、気づくとずっとしゃがんでいたり、微妙につま先に体重がかかっていたりしますよね。そんなとき、下腿三頭筋は足元でバランスをしっかりキープしてくれているんです。 草むしりのあとに「ふくらはぎがパンパン…」「足がダル重い…」なんて感じたら、それは下腿三頭筋からの「そろそろ休ませて〜」という声かもしれません。 作業の合間に、かかとの上げ下げ運動をして血流を促したり、足首をぐるぐる回してリラックスさせてみてください。 |
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第9位:前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん) ≪負担度:★★★≫ 草むしりでの主な役割: 「前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)」は、その名のとおり、前腕(ひじから手首まで)にある、手首や指を曲げる筋肉の集まり。ざっくり言えば、「つかむ」動きの担当ですね。草をギュッと握ったり、ゴミ袋をキュッとしばったり…そんな場面で頼りになる存在です。 草むしりって、思っている以上に手先を使いますよね。草を引っぱるときは、まず“つかむ”動作からスタート。そのままグイッと引き抜いて、抜いた草をまとめて持ち上げて…。そんな一連の流れの中で、前腕屈筋群はずっとフル稼働しています。 作業のあとに「手がだるいなぁ…」「前腕がパンパンかも…」と感じたら、それは前腕屈筋群からの「おつかれサイン」かもしれません。長時間ぎゅっと握りっぱなしだと、血流も滞ってしまいやすいんです。 そんなときは、手をパーッと開いてからギュッと握る“グーパー運動”がおすすめ。手首をブラブラ揺らすのも効果的ですよ。
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第10位:広背筋(こうはいきん) ≪負担度:★★≫ 草むしりでの主な役割: 「広背筋(こうはいきん)」は、背中の大部分を覆っている、大きくてパワフルな筋肉。 ふだんの軽い草むしり(ちょこちょこ摘む程度)なら、広背筋の出番は控えめ。 しかし、地面がカチカチだったり、根っこがしぶとい多年草だったり、ツルが絡まり放題のエリアでは……状況は一変! 広背筋、フル稼働モードに突入! 作業後に「背中が重だるい…」「肩甲骨のあたりがジーンとする…」と感じたら、それは広背筋からの「うぅ、がんばったよ…」というサインかもしれません。 そんなときは、両腕を前に伸ばして背中をグーッと丸めるストレッチや、肩甲骨まわりをくるくる回す運動がおすすめ。 |
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ちょこっとアドバイス 草むしりって、やってみると意外と全身運動。 ● 作業前は「準備体操」でスイッチON! ● 同じ姿勢を続けない ● 手と背中のケアを忘れずに ● 作業後は「ストレッチ」で筋肉をやさしく整える
草むしりは、お庭や花壇がきれいになるだけじゃなく、気分転換や精神的なリラックスにもつながる素敵な作業。 |
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