日常動作での負担「トイレ掃除」編

トイレ掃除で疲れやすい筋肉と効果的なセルフケア方法を解説するページのタイトル画像
トイレ掃除で体にかかる負担をイメージした写真の組み合わせ。「トイレ掃除・体に負担がかかっています」の文字とともに、便器をブラシでこする男性、壁を拭く若い女性、芳香剤を設置する高齢男性、前かがみでタンクを拭く中年女性の4枚の掃除風景
家の中で最もコンパクトな戦場――それが「トイレ」

今日もあなたは、スポンジブラシを片手に奮闘します。しゃがんで便器の奥を磨き、中腰で床を拭き、腕を伸ばしてタンクの上をこする……。

狭い空間で無理な姿勢を繰り返すうちに、腰・肩・背中・太ももが「ちょっと休ませて~」と悲鳴を上げているかもしれません。「トイレはピカピカになったのに、自分の体はガタガタ……」 そんな経験、心当たりはありませんか?

実は、短時間でも“かがむひねる伸ばす立ち上がる”といった動作の連続は、筋肉にとってしっかりとした負担になるのです。

そこで今回は、みどり堂整骨院の視点とAI解析をもとに、「トイレ掃除で特に酷使されやすい筋肉」をランキング形式でご紹介します。筋肉がどこで踏ん張っているのかを知って、セルフケアやストレッチの参考にしてみてください。

 

トイレ掃除で疲れやすい筋肉TOP3を解説した図表。1位は脊柱起立筋群、2位は僧帽筋、3位は広背筋で、それぞれの筋肉の位置をスタッフ写真で示した画像
※このランキングは、みどり堂整骨院が独自に収集・分析したデータをもとに、AI解析によって導き出したものです。 トイレ掃除では、しゃがむ・中腰になる・腕を伸ばすなど、限られた空間で不自然な姿勢を取りやすいのが特徴です。 掃除の頻度や掃除用具の形状、体格や体力、気温などの様々な条件によって、筋肉への負担の掛かり方に差が生じ、すべての方に同じ負担が掛かるわけではありません。 あくまでセルフケアや体の気づきの参考としてご覧ください。無理のない範囲でストレッチやセルフケアを行い、不調が続く場合は専門家へご相談ください。

 

トイレ掃除で負担の掛かる体幹・脊柱起立筋を整えるストレッチ解説
丸椅子に座って体幹ストレッチの準備。足は肩幅よりやや広めに
Step1 : イスに座る

イスに座り、足は肩幅よりも少し広めに開きます。
肩や首の力を抜いて、リラックスしましょう。

両腕を上に伸ばし、顔を上げて深呼吸する体幹ストレッチ
Step2 : 両腕を上に伸ばす

両腕を上に伸ばし、顔は天井を向けます。
※無理に体を反らせる必要はありません。
ゆっくりと呼吸を3回行いましょう。

丸椅子で前屈し全身を脱力。脊柱起立筋を伸ばすストレッチ
Step3 : 前屈し、脱力する

前屈して、全身の力を抜きます。
脱力姿勢のまま、ゆっくりと呼吸を5回行いましょう。

※ ワンポイント

・痛みや強い違和感を感じたら、すぐに中止してください。
・頑張りすぎず、リラックスして行いましょう。
・トイレ掃除の前後に、便座に腰かけて気軽に行うことができます。

 

トイレ掃除で負担の掛かる首肩・僧帽筋をほぐすストレッチ解説
かかとが床につく椅子に座り、ストレッチの準備姿勢をとる
STEP1 : イスに座ります

かかとがしっかり床に付く高さのイスを選びましょう。
肩や首の力を抜き、リラックスした姿勢で準備します。

頭を左に傾け、左手で軽く側屈させるストレッチ

STEP2 : 頭を左に傾けます

首をかしげるように、ゆっくりと頭を左に傾けましょう。
傾けた頭の上に左手を添え、手の重さをほんのり乗せる程度でサポートします。
※腕の力で無理に押さないように注意してください。

頭を左に傾けたまま右手を下に伸ばし、僧帽筋や首まわりを伸ばすストレッチ

STEP3 : 右手を下に伸ばします

左に傾けた頭の角度をキープしたまま、右腕を床方向に伸ばしましょう。
右の首から肩にかけて心地よく伸びる感じが出ていればOKです。
そのまま10秒キープします。

※ ワンポイントアドバイス

・痛みや強い違和感を感じたら、すぐに中止してください。
・「無理せず、“気持ちいい”と感じるくらいで行いましょう

・右側が終わったら、同じように左側も行ってください。
・このセルフケアは、トイレ掃除の前後に便座に腰かけて気軽にできます。
・緊張をゆるめるために、掃除後に行うのがおすすめです。

 

ちょこっとアドバイス
ちょこっとアドバイス

トイレは毎日使う大事な場所。
だから掃除の回数も自然と多くなりますよね。
せっかくトイレをピカピカにするなら、自分の体も“ピカピカで元気”に保っていきましょう。

 

● “がんばりすぎ”の筋肉に、ひと呼吸を

トイレ掃除は、しゃがむ・中腰になる・腕を伸ばす――と、限られた空間で無理な姿勢の連続。
気づけば「腰がずっしり」「肩がパンパン」なんてことも。
一気に終わらせようとせず、途中でふーっと息を吐いて背筋を伸ばすだけでも、筋肉の緊張はやわらぎます。

 

● 「いつも同じ姿勢」になっていませんか? 

いつも便器の右側に立って作業をする、いつも同じ手でブラシを使い続ける……。
知らず知らずのうちに“偏った動作”をくり返してしまうのもトイレ掃除の特徴です。
時々立ち上がって向きを変えたり、反対の手を使ってみたりすると、筋肉の負担バランスが変わってラクになりますよ。

 

● 掃除後は“体もリセット”してあげましょう

「終わった〜!」とそのまま次の家事に取りかかる前に、ちょっとだけセルフケアを。
軽く腕を回す、首を伸ばす、深呼吸をする――
ほんの数分でも筋肉はほっと緩んでくれます。
掃除をがんばった自分の体に、小さな“ごほうび時間”をあげてくださいね。

 

● 「疲れたな」は大切なサイン

「腰が重い」「肩がこわばる」「足が張る」
そんなときは、筋肉が「もう勘弁して!」と訴えているのかもしれません。
セルフケアを取り入れて、早めの対応を心がけましょう。
それでも不快感が続くようなら、無理せず専門家に相談してください。

 

今日もお掃除、おつかれさまでした。
トイレはピカピカ、自分の体もニッコリ――それが一番のご褒美です。

 

ここから下は、子育て中の筋肉負担に関する少し専門的な解説になります

🔍 ここから先は、“トイレ掃除と筋肉”に関するちょっとディープな解説になります。
「筋肉についてもう少し知りたい方」「筋肉マニアを自覚している方」「せっかくだから勉強して帰ろうかな」という方は、そのままどうぞ。

「いやいや、筋肉の話は遠慮したい…」「この先は危険な香りがする…」という方は、以下のリンクからメニューに戻れますのでご安心ください。

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トイレ掃除で負担がかかりやすい筋肉トップ10を紹介するランキング表の画像

負担の掛かる筋肉 TOP10 について

この筋肉負担ランキングは、みどり堂整骨院が独自に収集・分析したデータをもとに、人工知能(AI)の解析技術を活用して「トイレ掃除の動作で体にかかる負担」を理論的に算出したものです。
しゃがむ・中腰になる・腕を伸ばす・ねじるなど、トイレ掃除に特有の動作を中心に、筋肉の使用状況を総合的に評価しています。

ただし、掃除のスタイルや環境には個人差があります。
トイレの間取り、便器の高さや形状、掃除にかける時間、使っている清掃道具の種類、体格や筋力、日常のクセによっても、実際の筋肉への負担は変わってきます。

このランキングは、あくまで「自分の体をちょっと点検してみるきっかけ」として、また「セルフケアを考える参考」としてご活用ください。
ご自身の体調や感覚を大切にしながら、無理のない範囲でケアやストレッチを取り入れることをおすすめします。

なお、掲載している順位や数値は、医学的・科学的に精密な測定に基づくものではありません。
もしも筋肉のこり・痛み・しびれ・つっぱり感など、気になる不調が続く場合は、我慢せず、なるべく早めに専門家へご相談ください。

 

1位:脊柱起立筋群。前かがみ姿勢を支える背中の筋肉「脊柱起立筋群」を紹介するバナー画像
脊柱起立筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第1位 脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)

≪負担度:★★★★★≫

トイレ掃除での主な負担:「前かがみ姿勢を支える」

トイレ掃除における堂々の第1位は…やっぱりこの筋肉、「脊柱起立筋群」!

この筋肉は、棘筋(きょくきん)・最長筋(さいちょうきん)・腸肋筋(ちょうろくきん)の3つの筋肉の集まりで、首から骨盤近くまでびっしりと並ぶ筋肉のグループです。姿勢を支える姿勢維持のエキスパート

トイレ掃除って、便器のふちや床を拭くためにず〜っと前かがみ姿勢になりがちですよね。
その“かがんだまま”の姿勢を支えてくれているのが、この脊柱起立筋群なんです。
姿勢をまっすぐ保つために、がんばって縮まずに踏ん張ってくれているわけですね。

特に家庭のトイレって、スペースが狭い。
だから「もうちょっと奥まで…」と腕を伸ばして前にかがむとき、背中側から支えているのが脊柱起立筋群。
ずっと踏ん張り続けるせいで、気づいた頃には「腰が張る」「背中が重い…」といった疲労感がズシッと襲ってきます。

しかも、掃除って短時間でササッと済ませようとして、つい無理な姿勢のまま動き続けることが多いんですよね。
「かがむ」「伸ばす」「ねじる」のフルコースで、背面の筋肉はかなり酷使されます。

この筋肉が疲れてガチガチになると、腰痛背中の重だるさ、ひどいときは股関節の可動域まで影響してくることも。
だからこそ、掃除のあとにはしっかりケアしてあげたいところです。

作業の合間や終わったあとに、軽く上体を反らしてみたり、
イスに座って背筋を伸ばすストレッチを取り入れるだけでも、かなり違います。
がんばる背筋に、こまめな休憩いたわりタイムをプレゼントしてあげましょう。

 

2位:僧帽筋。肩まわりの緊張を持続する筋肉「僧帽筋」を紹介するバナー画像
僧帽筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第2位 僧帽筋(そうぼうきん)

≪負担度:★★★★★≫

トイレ掃除での主な負担:「肩まわりの緊張がずっと続く!」

肩こりといえばこの筋肉。首の付け根から肩、そして背中の上部にかけて広がる、わりと大きな筋肉です。
それが「僧帽筋(そうぼうきん)」。

トイレ掃除をしていると、知らず知らずのうちに肩に力が入ってしまうこと、ありませんか?
たとえば、便器の奥を拭こうと手を伸ばすとき、便座の裏を磨くとき、あるいは床の汚れを落とすためにブラシや雑巾にグッと力を込めるときなど、肩まわりの筋肉は“固定してふんばる”動作が続きがちです。

特に、家庭のトイレは空間が狭いため、無理な体勢での作業が増えがち。
中腰になって前にかがんだまま、腕を伸ばし、肩をすくめたような姿勢が続くと、僧帽筋がじわじわと緊張していきます。

この筋肉は、肩甲骨を引き上げたり、安定させたりする働きも担っているため、動かすより“止めておく”ことで負担がかかるというのがポイント。
結果として、「肩が重い…」「首の後ろが張ってきた…」というような疲労感が現れます。

さらに、集中して掃除をしていると、呼吸が浅くなりがち。
その状態で作業を続けると、肩まわりがずっと力んだままになりやすく、緊張が蓄積してしまいます。

僧帽筋がこり固まると、肩の重だるさはもちろん、首や頭の違和感腕のだるさにもつながることがあります。
こまめにケアしてあげることが大切です。

掃除の途中でふっと力を抜いて肩を回したり、終わったあとに肩甲骨を寄せて深呼吸するだけでも、僧帽筋の緊張をやわらげる効果があります。
“力の抜きどころ”を意識して、がんばる肩に少しだけ休憩を与えてあげましょう。

 

3位:広背筋。手を伸ばして掃除をする動作で使う背中の筋肉「広背筋」を紹介するバナー画像
広背筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第3位 広背筋(こうはいきん)

≪負担度:★★★★≫

トイレ掃除での主な負担:「手を伸ばしての清掃で疲れやすい!」

背中の外側にどーんと広がっている大きな筋肉、「広背筋(こうはいきん)」。
腕を引いたり、背中を支えたりする動きでよく使われる、“背中の働き者”です。

トイレ掃除では、この広背筋に地味だけど確実に負担がかかるシーンがたくさんあります。
たとえば、便器の後ろ側タンクのすき間を拭くとき。
体をねじって、手をめいっぱい伸ばして、狭い空間をこまかく掃除しますよね。

このとき、広背筋は伸ばした腕を引き戻す力を保ちつつ、背中側からグッと安定させる働きをしています。
つまり、腕だけじゃなくて背中全体で踏ん張っているというわけです。

さらに、体をねじるような姿勢をとると、背中の筋肉が不自然に引っ張られた状態になります。
広背筋は肩甲骨にもつながっているため、こうした動作が続くと、肩から背中にかけてじわじわとハリが出てくることも。

特に便器まわりの掃除では、腕を前方に伸ばしたまま動き続けることが多いので、広背筋は長時間にわたって張りっぱなしの状態になりがちです。

なんだか背中の外側がだるい…」「肩甲骨の下あたりがピキピキする…」
そんな感覚がある場合、この広背筋が疲れているサインかもしれません。

掃除の合間や終わったあとに、がんばった背中をしっかり伸ばしてあげましょう。

 

4位:母指球筋群。細かな指先の作業を支える手の筋肉「母指球筋群」を紹介するバナー画像
母指球筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第4位 母指球筋群(ぼしきゅうきんぐん)

 ≪負担度:★★★★≫

トイレ掃除での主な負担:「指先の細かい動作の連続でお疲れモードに!」

地味だけど実はすごく働いている、親指のつけ根にある小さな筋肉たち――それが「母指球筋群(ぼしきゅうきんぐん)」です。

手のひらの親指側、ふっくらと盛り上がっている部分ですね。

この“母指球”を構成しているのは、
短母指外転筋(たんぼしがいてんきん):親指を外に開く
短母指屈筋(たんぼしくっきん):親指を曲げる
母指対立筋(ぼしたいりつきん):親指を他の指に向けて動かす
母指内転筋(ぼしないてんきん):親指を内側に引き寄せる
…といった、親指の多彩な動きを支える小さな筋肉たちです。

トイレ掃除では、スポンジペーパー掃除用ブラシなど、道具を持って細かく動かす作業が多いですよね。
しかも、汚れが気になるところほど、つい力が入ってギュッと握ってゴシゴシしてしまうもの。
このとき大活躍しているのが、まさにこの母指球筋群

握る・ひねる・押しつける・拭き取る――そんな動きを何度も繰り返していると、あっという間に親指のつけ根がパンパンに。
しかもこの筋肉たちはとても小さいので、一度疲れると回復に時間がかかるのが特徴です。

親指のつけ根がジンジンする…」「スマホを持つのも重く感じる…」そんなときは、母指球筋群が限界サインを出しているかもしれません。

予防&ケアとしては、
作業の合間に手を開いたり閉じたりしたり、手をブラブラ振るだけでも、だいぶラクになりますよ。

小さな筋肉だけに、疲れも見落とされがち
でも実は、「手先を使う家事」の快適さを支える、超・重要パーツなんです!

 

5位:腹筋群。前屈やひねり姿勢を支える腹の筋肉「腹筋群」を紹介するバナー画像
腹筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第5位 腹筋群(ふっきんぐん)

 ≪負担度:★★★★≫

トイレ掃除での主な負担:「前かがみ+ねじり動作のWパンチ!」

トイレ掃除って、気づけばず〜っと前かがみの姿勢になっていませんか?
さらに、狭いスペースで手を伸ばしたり、体をひねったり…とにかく中腰&ねじり動作のオンパレード。
このとき大忙しで働いているのが、お腹まわりの筋肉「腹筋群(ふっきんぐん)」です。

トイレ掃除で特に出番が多いのが「腹直筋(ふくちょくきん)」。
お腹の中央を縦に走る、いわゆる“シックスパック”で有名な筋肉で、脊柱起立筋群と協力しながら、からだの前後の傾きをコントロールしています。

体をひねったり、左右に傾けたりするときに活躍するのが、「外腹斜筋(がいふくしゃきん)」「内腹斜筋(ないふくしゃきん)」といったお腹の横側にある筋肉。
この2つはペアで働き、体幹のねじり動作や横方向のバランス維持をサポートしています。

さらに忘れてはならないのが「腹横筋(ふくおうきん)」。
腹筋群の中でも一番内側にあり、お腹をぐるっと囲むようについているインナーマッスルです。
この筋肉は腹圧を高めて体幹を安定させる役割があり、いわば“お腹のコルセット”。
前かがみ姿勢で体がグラつかないように支えるだけでなく、腰への負担をやわらげる点でも重要です。

腹筋群は、それぞれ単独で働くのではなく、前屈・ねじり・バランス保持といった複合動作をチームプレーでこなしているのが特徴です。
ただ、この働きが繰り返されると、じわじわと疲労が蓄積しやすくなります。
その結果、作業後に「腰が重だるい…」「お腹が張るような感じがする…」といった違和感につながることも。
こうした症状は、腹筋群が「休ませてほしい」と訴えているサインかもしれません。

掃除の合間に軽く腰を伸ばしたり、からだをひねる体操を取り入れるなど、こまめにリセットの時間をつくって、疲れの蓄積を防ぎましょう。

 

ここから下は筋肉マニア向けのエリアです。

🔍 ここから先は、さらに深い“筋肉ワールド・ディープゾーン”に突入します。

ここからは、“負担TOP5”には入らなかったけれど、実はトイレ掃除で地味にがんばっている“名脇役筋肉”たちの登場です。
「ちょっと気になる…」「筋肉をもっと知りたい!」「筋肉マニア魂がウズウズしてきた!」という方は、そのままお進みください。

「もう十分!おなかいっぱい!」「筋肉の夢でうなされそう…」という方は、下のリンクからメニューにお戻りください。

それでは――覚悟ができた方から、筋肉たちの更なるディープゾーンへ、いざ潜入開始です。

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6位:肩甲挙筋。肩をすくめて腕を支える筋肉「肩甲挙筋」を紹介するバナー画像
肩甲挙筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第6位 肩甲挙筋(けんこうきょきん)

≪負担度:★★★★≫

トイレ掃除での主な負担: 「“肩すくめ”でガチガチに」

トイレの奥のほうを掃除しようとして、肩をクッとすくめながら手を伸ばす――
こんな姿勢、狭いトイレ掃除では、よくやりますよね?
実はこのとき、首と肩の境目あたりでじわじわと負担がかかっているのが、「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」です。

この筋肉は、頚椎と肩甲骨とをつなぐ細長い筋肉。
名前の通り、肩甲骨を引き上げる(=肩をすくめる)役割があります。

日常生活ではあまり意識することのない筋肉ですが、緊張不安を感じたときに肩をすくめる反応などにも関与する、繊細な筋肉でもあるんです。

トイレ掃除では、狭い場所で無理な姿勢を取る場面が多く、どうしても肩をすくめた状態で腕を使う動きが続きがち。
しかも、空間が狭いために頭を下げてのぞき込むような姿勢が加わると、肩甲挙筋は常に縮んだ状態で使われ、筋肉の緊張が抜けにくくなるんです。

この筋肉がこり固まると、肩の上部(首寄り)にズーンと重い感覚が出たり、首を後ろに反らせづらくなる回しにくくなるといった不調にもつながります。
また、肩甲挙筋は単独で働くことは少なく、僧帽筋や肩周囲の他の筋肉と連動して動くため、この一帯がガチガチになると、肩こり・首こりの“連鎖反応”が起こることも。

対策としては、作業の合間に首をゆっくり回したり、軽く横に倒したりするだけでも、肩甲挙筋の緊張が軽減すると思いますよ

「肩をすくめているな…」と気づいたときは、ふーっと息を吐きながら、そっと肩を落としてリラックス
小さな心がけで、首と肩の疲れはグッと軽減されますよ。

 

7位:前腕屈筋群。掃除道具を握るときに使う前腕の筋肉「前腕屈筋群」を紹介するバナー画像
前腕屈筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第7位 前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)

 ≪負担度:★★★≫

トイレ掃除での主な負担: 「握る・つかむ・ひねる・押す・こする…」

スポンジ、ブラシ、掃除シートにスプレー……
トイレ掃除って、道具を使った“手の仕事”の連続なんですよね。
そんな動作を支えているのが、この前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)です。

この筋肉群は、肘から手首(手のひら側)にかけて走っている筋肉のグループで、手首や指を曲げたり、握ったりする動きを担っています。
たとえば、ブラシをしっかり握ってゴシゴシこすったり、シートで便座や床を拭くときに、グッと力を込めたり―― そんなとき、前腕屈筋群が頑張って働いているんです。

構成する主な筋肉には、

  • 橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん):手首を手のひら側に曲げる
  • 長母指屈筋(ちょうぼしくっきん):親指を曲げる
  • 浅指屈筋(せんしくっきん)・深指屈筋(しんしくっきん):指を曲げて握る動作を支える
  • 長掌筋(ちょうしょうきん):手首を軽く曲げつつ、手のひらの張りを補助する
  • 尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん):手首の安定と小指側の動きの調整

などがあり、これらの筋肉が連携して“握る・つかむ・押す”といった動作を行えているのです。

掃除の動作では、これらの筋肉をじわじわと使い続ける「持続的な力の発揮」が多く、「握りっぱなし状態」で休みなし!
とくにブラシを握って便器をこするような、手首を固定しながら力を入れる動きは、筋肉の負担が大きくなりやすく、前腕がパンパンに張ってきたり、重だるさを感じる人も少なくありません。

また、トイレ掃除は中腰や前かがみの姿勢での作業が多いため、腕が下に垂れた状態になりがち。
この姿勢では前腕の血流が滞りやすく、疲労物質がたまりやすいのも特徴です。

疲労がたまると、「手がだるい」「握力が落ちた気がする」「物を落としやすくなった」など、日常生活にも影響が出やすい部位なので、こまめなケアが重要です。

作業の合間には、腕を肩より高く挙げて(いわゆるバンザイ姿勢)手をグーパーしたり、手首をくるくる回す軽い体操を取り入れると、筋肉のこわばりを和らげ、疲労の蓄積を防げます

前腕屈筋群――地味だけど働き者なこの筋肉たちに、たまには労いの時間を

 

8位:大腿四頭筋。しゃがみ姿勢を支える太ももの筋肉「大腿四頭筋」を紹介するバナー画像
大腿四頭筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第8位 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

 ≪負担度:★★★≫

トイレ掃除での主な負担: 「しゃがむ・立つ・中腰をキープ!」

トイレ掃除の時って、しゃがんだり中腰になったり、細かい場所に手を伸ばすために脚の動きをフル活用しますよね。
そんなトイレ掃除の作業で、大きな負担を受けているのがこの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)です。

この筋肉は、太ももの前側にある4つの筋肉――

大腿直筋(だいたいちょっきん)
外側広筋(がいそくこうきん)
内側広筋(ないそくこうきん)
中間広筋(ちゅうかんこうきん)

――から構成されていて、膝を伸ばす動きや、立ったりしゃがんだりするときの脚の支えとして働いています。

たとえば、便器の裏側や床の隅を掃除しようとしゃがみ込むとき、立ち上がるとき、そして中腰で体勢をキープしながらこすり掃除をするようなとき。
これらすべての動作で、太もも前面の筋肉たちがググッと踏ん張ってくれているんです。

とくに「中腰姿勢」は、じつはかなりの負担。 膝は曲がった状態、でも完全には座り込んでいない…。この「中途半端」な体勢を維持するとき、大腿四頭筋はずーっと緊張状態
さらに、左右のどちらかに体重をかけていると、筋肉の負荷が偏り、余計に疲労がたまりやすくなります。

この筋肉が疲れてくると、しゃがんだ姿勢からスムーズに立ち上がれなくなったり脚が重だるく感じたり、翌日に太ももに筋肉痛のような張りが出ることもあります。

負担をためないためには、作業の合間に立ち上がって脚を伸ばす・軽く膝を曲げ伸ばしするなど、太ももまわりを意識的に動かす体操を取り入れるのが効果的
また、左右どちらか一方に体重をかけすぎないよう、こまめに姿勢を入れ替えるのもポイントです。

しゃがむ・立つ・キープする――
大腿四頭筋は、トイレ掃除の動作を支える頼れる主役級の筋肉
疲れが出やすい分、意識してケアしてあげたいところですね。

 

9位:前脛骨筋。つま先立ちでバランスを保つ脛の筋肉「前脛骨筋」を紹介するバナー画像
前脛骨筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第9位 前脛骨筋(ぜんけいこつきん)

≪負担度:★★★≫

トイレ掃除での主な負担: 「つま先でバランス、足首でグッと支える」

トイレ掃除をしていると、便器の奥や壁のすき間、床の隅――
狭い場所を掃除しようとして、つま先立ちになったり、足を不安定な角度にしたまま作業したり…なんてこと、ありませんか?
そんな“足元のがんばり”を支えているのが、この前脛骨筋(ぜんけいこつきん)です。

前脛骨筋は、すねの外側から足首の内側にかけて走る筋肉で、つま先を上げる動きや、他の筋肉と協力してバランスを保つ働き、“かかと着地”のサポートなど、歩行には欠かせない存在です。

トイレ掃除では、前かがみ姿勢のままつま先に体重をかけたり、足首を固定しながら上半身を伸ばすような体勢をとることも多く、知らず知らずのうちにこの筋肉にじわじわと負荷がかかっています。

また、便器の裏や床の奥を掃除するとき、かがんだまま片足を前に出すような姿勢や、足元を踏ん張って体を支える動きは、前脛骨筋にグッと力が入りやすく、負担の大きい作業です。
筋肉が疲労しすぎると、すねの外側がピリピリしたり、つま先が上がりにくくなったり、歩くときに違和感を覚えたりと、日常生活にも地味に影響が出てくることがあります。

予防のためには、掃除の合間につま先を上下に動かしたり足の指でグーパーをするような体操を取り入れて、前脛骨筋まわりの血流を促すのが効果的です。
無理なつま先立ち姿勢や、片足に偏った荷重が続かないよう、ときどき作業姿勢にも目を向けてみましょう。

普段はあまり意識されない筋肉ですが、足元から全身の動きを支える“名脇役”
「なんだかスネが張るな〜」と感じたときは、前脛骨筋からのSOSかもしれませんよ。

 

10位:殿筋群。片足荷重で安定を支えるお尻の筋肉「殿筋群」を紹介するバナー画像
殿筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第10位 殿筋群(でんきんぐん)

 ≪負担度:★★≫

トイレ掃除での主な負担: 「立つ・しゃがむ・片足に体重をかける」

トイレ掃除って、想像以上におしり周りの筋肉をよく使っているんです。
とくに「しゃがんだり立ち上がったり」「片足に体重をかけて姿勢を保つ」といった場面では、殿筋群(でんきんぐん)の出番。

殿筋群は、おしりにある大殿筋(だいでんきん)・中殿筋(ちゅうでんきん)・小殿筋(しょうでんきん)の総称で、歩く・立つ・しゃがむなど、日常的な動きに幅広く関わっています。

トイレの掃除の作業で、とくに負担がかかりやすいのは「中殿筋」。
中殿筋は骨盤の側面にある筋肉で、片足で立つときに骨盤を水平に保つなど、体のバランスをとる働きが強いのが特徴です。
たとえば、便器の奥を掃除しようと前かがみになったとき、片足に重心をかけた状態でバランスを保とうとすると、知らず知らずのうちに中殿筋が頑張っています。

一方、立ち上がる・しゃがむ動作で大きく働くのが「大殿筋」。
大殿筋はおしり全体を覆っている分厚い筋肉で、股関節を伸ばすとき――つまり「しゃがんだ状態から立ち上がる」ときなどに大きな力を発揮します。
また、しっかり踏ん張るときにも働いており、便器や床をゴシゴシ拭くような作業で下半身を安定させる際にも活躍しています。

そして、姿勢の微調整や股関節の動きに貢献しているのが「小殿筋」。
大殿筋や中殿筋の陰に隠れていますが、骨盤や股関節をスムーズに動かすために、地味ながら働き続けてくれている筋肉です。

これらの筋肉は、前かがみ・中腰・片足重心といった不安定な姿勢を下半身から支える役割を担っており、とくに長時間の作業になると、じわじわとおしりまわりが張ってくるような感覚になることも。

しゃがんで立ち上がるときに、おしりが重だるい」「片足で踏ん張っていたら、腰の横〜おしりが張ってきた」――そんなときは、殿筋群が疲れているサインかもしれません。

作業の合間には、足を肩幅に開いてゆっくりおじぎをしたり、おしりを左右にゆらすような動きを取り入れることで、殿筋群の緊張をゆるめ、血流も促進されます。

腰やひざの負担軽減にもつながるので、意識的に体をリセットしてみてくださいね。
毎日の掃除を、足元から支えているこの“おしりの3兄弟”。
ときには気にかけて、少しだけ体をいたわってあげましょう。

 

整骨院の筋肉ケア記事を読み終えた方への労いメッセージ画像
🥷ここまで読破された皆さま、真の“筋肉使い”認定です。
この知識、負荷レベル冒険級の「日常」にもきっと通用するはず。
どうか無理せず、安全第一で、負担の多い「日常」を生き延びてください!

 

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