日常動作での負担「下り階段」編

下り階段の動作で負担がかかりやすい筋肉に関する説明ページのタイトル画像
階段を下りるときに膝や腰に負担がかかっている様子を表すイメージ写真4枚。自宅の階段を下る中年男性、駅の階段を下るサラリーマン、ハイキング中の老夫婦、険しい山道の階段を下る女性を表現

「上り階段」よりも楽に思われがちな「下り階段」。

でも実は、筋肉がブレーキをかけながら働く“遠心性収縮”が多く、体への負担は意外と大きいのです。

特に、お寺や神社などの長い階段を下りた後に、「膝や足首がガクガクする」「翌日にふくらはぎが筋肉痛になる」といった声もよく聞かれます。

今回は、そんな「下り階段」で負担のかかりやすい筋肉へのセルフケアをご紹介します。

また、下り階段で特に負担のかかる筋肉TOP10にも注目してみてください。

 

「階段の下り」で疲れやすい筋肉TOP3を解説した図表。1位:大腿四頭筋、2位:前脛骨筋、3位:下腿三頭筋。各筋肉の位置をスタッフ写真で図示。
※このランキングは、みどり堂整骨院が独自に収集・分析したデータをもとに、AI解析によって導き出したものです。
階段の下り動作は、重力による加速を筋肉で制御しながら、衝撃を吸収する必要があるため、太もも前面・すね・ふくらはぎなどの筋肉に負担がかかりやすい動作です。
段差の高さや階段の長さ、下る速度、荷物の有無、体格、靴の素材や衝撃吸収性能、路面の状態などによって、筋肉への負担には個人差が生じます。
あくまでセルフケアや身体への気づきの参考としてご覧ください。無理のない範囲でケアを行い、不調が続く場合は、医師や柔道整復師・整体師などのからだの専門家にご相談ください。

 

AIが筋肉負担を解析した、下り階段に対応したセルフケア①の紹介ページのタイトル画像
下り階段で負担がかかる筋肉のセルフケアストレッチ・工程1。ベッドに座り、右膝を曲げて左足を伸ばした準備姿勢。
・床やベッドに座ります。

・片方の膝を曲げます。

ストレッチ工程2。上半身を後方に倒し、右脚の大腿四頭筋と前脛骨筋を伸ばしている。
・上半身を後ろに傾けます。

・写真の「赤丸」部分に伸びを感じたら、10秒~20秒程度キープします。

ストレッチ工程3。仰向けになり、右側の大腿四頭筋と前脛骨筋をより強くストレッチしている。
・上半身を後ろに倒す角度を増やせば、更に大腿四頭筋のストレッチ力は高くなります。(上級者向き)

【注意】 無理せずに自分のからだにあった強度(痛みを感じない程度)で行うようにしてください。

 

AIが筋肉負担を解析した、下り階段に対応したセルフケア②の紹介ページのタイトル画像
ふくらはぎのストレッチ・工程1。立った姿勢でストレッチを始める準備姿勢。
立った姿勢で行います。

バランスに不安を感じる方が、壁や柱、家具などにつかまりながら、安全にストレッチを行いましょう。

ストレッチ工程2。足を前後に開き、左足を前、右足を後ろにした姿勢。
前後に足をひらきます。 前側の膝は軽く曲げておきます。

後ろ足の「かかと」が床から浮かないようにしましょう。

ストレッチ工程3。左膝を曲げて前傾し、右ふくらはぎ(下腿三頭筋)をしっかりと伸ばしている。
重心を前方に移動させながら、前の膝を曲げていきます。

この時も、後ろ足のかかとが浮いてこないように注意しましょう。

写真の赤色部分に、伸びを感じたら10秒~20秒ほどキープしましょう 。

痛みを感じない程度に、無理せず行ってください。

 

ちょこっとアドバイス
ちょこっとアドバイス

階段を下りるとき、意識していなくても、体はしっかり“ブレーキ”をかけています。
重力に引かれながらも、転ばないように、膝や足首で衝撃を吸収しながら一歩ずつ。
実はこの動作、太もも前面やすね、ふくらはぎなどに、じわじわと負担がかかっているんです。
「なんとなく膝が重い」「足元がだるい」「ふくらはぎが張ってる気がする」――
そんな感覚、ありませんか?

● 下り階段は“静かにたまる疲れ”
階段を下りるとき、筋肉は急な動きを止めるために、力を入れながら伸びています。
これを「伸張性収縮」といって、筋肉にとっては意外とハードな動き。
特に、荷物を持っていたり、急いでいたりすると、膝や足首まわりの筋肉がフル稼働。
気づかないうちに、疲れがたまってしまうこともあります。

● ふくらはぎ、ちょっと伸ばしてみませんか?
階段を下りたあと、ふくらはぎが張っていると感じたら、壁に手をついて軽くストレッチ。
すねや足首まわりも、くるくる回したり、足指をグーパーするだけでも血流が変わります。
ほんの数十秒でも、筋肉は「ありがとう」と言ってくれるはずです。

● 靴の底、すり減っていませんか?
下り階段では、足裏の接地感覚がとても大切。
靴底がすり減っていたり、クッション性が弱くなっていると、衝撃がダイレクトに伝わってしまいます。
「最近、階段がつらいな」と感じたら、靴の見直しもひとつのケアです。

● 「ちょっと怖いな」は、体からのメッセージ
階段を下りるときに「つまずきそう」「膝が不安定」と感じることがあれば、それは筋肉や関節が「少し休ませて」と言っているサインかもしれません。
無理せず、手すりを使う、一段ずつゆっくり下りる――そんな小さな工夫が、体を守ってくれます。

● 最後に
階段の下りは、毎日の中にひそむ“静かな負荷”。
だからこそ、気づいたときに、ちょこっとケアを。
筋肉痛や違和感が出る前に、ほんの少しでも体をいたわる習慣があると、ぐっとラクになりますよ。

 

ここから下はちょっと専門的な内容になります。

🏃‍♂️ ここから先は、筋肉の仕組みに迫る“ちょっとマニアックな冒険エリア”です!
知識の旅に出たい方は、ぜひこのまま筋肉ワールドへ突入してみてください。
「今回はパスで…」という方は、下のリンクからメニューページへ安全に退避できます。

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下り階段の動作で負担がかかる筋肉トップ10のランキング表
この負担度ランキングは、みどり堂整骨院の独自の研究情報をもとに、人工知能(AI)による計算結果で得られた理論値です。身長、体重、性別、筋肉量、気温、天候などの条件によって、順位や負担度は大きく異なる場合があります。したがって、ここに示された順位や負担度は参考情報としてご覧いただき、個々の状況に応じた判断を行ってください。また、医学的・科学的に計測されたデータではないため、実際の負担度には個人差があります。適切なケアを行う際には、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

 

下り階段で最も負担がかかる筋肉 第1位:大腿四頭筋の説明バナー
大腿四頭筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第1位:大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

≪負担度:★★★★★≫

下り階段での筋肉の主な役割:
「膝をコントロールしながらブレーキをかける」

太ももの前面に鎮座する「大腿四頭筋」は、大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋という4つの筋肉から構成される、大きくて力強い筋肉です。

下り階段では「ブレーキをかけながら、膝をゆっくり曲げる」という“減速の動き(遠心性収縮)”で、常に働き続けているのです。

実は、階段の「上り」よりも「下り」の方が、筋肉の使い方はずっと複雑で、負担も大きいといわれています。

もし最近、下り階段で膝がプルプルするなら…この四人衆、かなりお疲れかもしれません。 ストレッチと筋トレでねぎらってあげましょう!

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第2位:前脛骨筋の説明バナー
前脛骨筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第2位:前脛骨筋(ぜんけいこつきん)

≪負担度:★★★★★≫

下り階段での筋肉の主な役割:
「つま先を持ち上げる」「着地時の衝撃を吸収」

見た目は地味だけど、仕事は超重要!それが「前脛骨筋」
脛(すね)の前側にひっそりと構え、つま先が引っかからないように持ち上げてくれてます。見えないところで輝く名脇役。

階段を下るときは、1段1段で足先を細かくコントロールしており、この前脛骨筋は、ほとんど休む間もなく働いています。

この子が元気ないと歩行時の安定感はガタ落ち。
「つま先が上がらない」→「つまずく」→「転倒」
そんなリスクが高まってしまいます。

「ぜんけいこつきん」って、初めて聞いたという人もいるかもしれません。
知名度は低いかもしれませんが、実はとても重要な筋肉なんです。

使いすぎると、すねがズーンと重だるくなる階段を下りたあとに筋肉痛を感じやすいなど、疲労サインが出やすい部位でもあります。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第3位:ふくらはぎの代表的な筋肉 下腿三頭筋を紹介するバナー
下腿三頭筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第3位:下腿三頭筋(かたいさんとうきん) 

≪負担度:★★★★≫

下り階段での主な役割:
「足首の安定と衝撃吸収、ブレーキの補助」

ふくらはぎにある「下腿三頭筋」は、腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋の2つの筋肉から構成されています。

階段下りでは“かかとのブレーキ係”として大活躍!
重心を後ろに保ちつつ、着地の衝撃をなめらかに吸収してくれる、頼れる存在です。
特に体重がかかる瞬間には、ギュッと力が入り、知らず知らずのうちに負担が集中しやすい部位です。

疲れがたまってくると、
「ふくらはぎがパンパンに張る」「足がつりやすい」「足が重だるい」
といった症状につながることもあります。

さらにケアを怠ると、アキレス腱の違和感や、歩行時のバランスの乱れなどにも関係してくるため、注意が必要です。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第4位:安定した歩行に重要な筋肉、中殿筋の役割を説明するバナー
中殿筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第4位:中殿筋(ちゅうでんきん)

 ≪負担度:★★★★≫

下り階段での主な役割:
「片足でのバランス維持、骨盤の安定化」

下り階段での筋肉の主な役割:「片足でのバランス維持、骨盤の安定化」

階段を下るときって、片足で立っている時間が意外と多いんです。
その間、頑張ってくれているのが…… そう、中殿筋さん。
お尻の横っちょで、しっかりと「骨盤のグラつき」を食い止める役割を担っています。

彼(または彼女?)がサボってしまうと、骨盤の安定感が低下
バランスが崩れれば、膝や腰への負担が大きくなってしまい、痛みや疲れなどのクレームを出してくることにも……。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第5位:ハムストリングス(太ももの裏の筋肉群)を紹介するバナー
ハムストリングスの位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第5位:ハムストリングス(はむすとりんぐす)

 ≪負担度:★★★★≫

下り階段での主な役割:
「膝の動きをコントロールしつつ、衝撃吸収に貢献」

太ももの裏に並ぶ筋肉、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋の3人衆で構成されたチーム、「ハムストリングス」
この面々、階段を下るときには、「膝のちょい曲げ」と「着地時の衝撃吸収」を、絶妙なさじ加減でコントロールしています。

彼らの仕事は、いわば“膝ブレーキの微調整職人”
彼らの活躍によって、私たちはスムーズに階段を下りられているのです。

もし、階段を下るときに膝が「カクンッ」とするような、いわゆる“ひざ折れ”を感じることがあるなら…… それは、ハムストリングス鍛えどきかもしれません。

 

ここから下は筋肉マニア向けのエリアです。
🦵 第1位から第5位までの筋肉解説、お読みいただきありがとうございました!

ここからは第6位以下の筋肉たちが登場します。
衝撃の吸収、バランスの維持、着地の安定――階段下りに潜む“静かでじわじわ効く負担”に迫る、まさに筋肉好きのためのディープゾーンです。

「階段を下りるとき、各筋肉の役割をもっと知りたい!」というあなた。
その着眼点、すでに筋肉マニアの入り口に立っています。ぜひこのまま読み進めてみてください。

「もう、うんざり…」「筋肉の話はお腹いっぱい…」という方には、退避ボタンをご用意しています。
どうぞご無理なく、下のリンクから“筋肉ワールド”を脱出してくださいね。

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下り階段で負担がかかる筋肉 第6位:脊柱起立筋群(姿勢を支える背中の筋肉)の説明バナー
脊柱起立筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第6位:脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)

 ≪負担度:★★★★≫

下り階段での主な役割:
「上半身の安定を保ち、姿勢を維持」

階段を下るときは、重心の移動が大きくなるため、背中が丸まらないように支えてくれているのが「脊柱起立筋」です。

この筋肉がしっかり働いていると、背筋が伸びた安定した動作 ができ、膝や腰への負担も減らすことが可能になります。

逆に、この筋肉がヘトヘトに疲れてしまうと… 「背中は丸く」「前かがみ姿勢」になりやすく、膝や腰に無理な負担がかかってしまうのです。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第7位:腸腰筋(階段で姿勢を支えるインナーマッスル)の説明バナー
腸腰筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第7位:腸腰筋(ちょうようきん)

 ≪負担度:★★★≫

下り階段での主な役割:
「足の振り出しと重心のコントロール」

「え?そんなとこに筋肉あったの?」と驚かれること多数。腸腰筋は、お腹の奥〜〜の方にひっそり潜む筋肉です。

「腸腰筋」は、大腰筋・腸骨筋・小腰筋 の3つの筋肉で構成され、股関節の動きに関与しています。

階段を下るときは、足を“スッ”と振り出す動きや、体の重心コントロールをお手伝い。もし彼がサボってしまうと… 足運びがモッサリして、つまずきリスクがUPします。

地味だけど、俊敏な動きの裏にはこの筋肉アリ。 腸腰筋、お腹の中で今日もこっそり大活躍中です。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第8位:大殿筋の役割を説明するバナー
大殿筋の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:受付スタッフ・臼田)

第8位:大殿筋(だいでんきん)

 ≪負担度:★★★≫

下り階段での主な役割:
「体の安定化とバランス調整」

お尻の筋肉の中でも特に大きい「大殿筋」。 お尻の中心で存在感バツグン、体を支える“重量級”の守護神です。

階段下りでは、体がグラつかないように踏ん張ったり、慎重な動作をサポートしたりと、陰でしっかりブレーキ役を担当。

もしこの筋肉がなまけると…一歩一歩が頼りなく、どことなく“よちよち感”が出てしまうことも…

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第9位:足底筋群(足裏の小さな筋肉群)の説明バナー
足底筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:院長・臼田)

第9位:足底筋群(そくていきんぐん)

 ≪負担度:★★≫

下り階段での主な役割:
「着地時の衝撃吸収、姿勢の微調整」

足の裏には、「足底筋群」と呼ばれる小さな筋肉たちがいます。階段の下りでは、着地時の衝撃を吸収し、まるで柔らかいサスペンションのように活躍しています。

この筋肉がしっかり働いていると、足裏全体に力が分散され、スムーズな階段の降りが可能に。
しかし、足底筋群が疲れていると、着地時の安定感が低下し、姿勢の乱れにつながることもあります。

 

下り階段で負担がかかる筋肉 第10位:内転筋群の役割を説明するバナー
内転筋群の位置をスタッフ写真に重ねて示した図解画像(モデル:副院長・長尾)

第10位:内転筋群(ないてんきんぐん)

 ≪負担度:★★≫

下り階段での主な役割:
「股関節の安定を維持、歩行時のバランス補助」

太ももの内側にある「内転筋群」は、股関節をしっかり支えながら、足の動きをそっとコントロールしてくれる筋肉たちです。

階段を下りるときには、足が開きすぎないように内側からサポートしつつ、バランスを保つ役目を担っています。

この筋肉がサボり気味になると、股関節がグラつきやすくなり、歩くときのふらつきも増えがちに。

 

整骨院の筋肉ケア記事を読み終えた方への労いメッセージ画像
🧘‍♂️ここまで読んだあなたは、もう「階段下りの達人」。
ふくらはぎ、太もも、そしてお尻の筋肉たちに、いたわりのセルフケアを。
静かに、じわじわと効いてくる“下りの負担”をやさしくほどいてあげましょう。
日々の階段が、少しでも安心して下りられるように──そんなヒントになれば嬉しいです。

 

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